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生物学:Molecular Biology of The Cell

2016/05/15   -

Bruce Alberts et al., Garland Science, 2002
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厚い、重い、高い、三拍子そろった分子生物学のバイブル。じっくりと腰を据えて読んでも、通読には三ヶ月以上かかるでしょう。しかし、この本は、通読に耐えうる内容です。細胞生物学を学ぶための、基本的な化学、物理学から始まり、生化学、生理学、組織学に通じるような内容まで、かなり幅広く記述されています。
日本語訳が第四版まで出ていますが、高い上に、CD-ROMがつきません。このCD-ROMは、パソコン上で再生できる様々な動画やアニメーションが詰まっています。簡単な英語で書かれていますので、原著で読むのも良いと思います。これを読んでから、生理学、生化学、組織学、薬理学等を見直すと、また違った視点で理解できると思います。(酒井)

第五版が出版されました。厚く、充実し、そして高くなっています。normal版とreference版があります。ノーマル版は21章以降がDVDに含まれていてパソコン上で読むようになっています。reference版は全章が印刷されており、厚さが400ページほど厚いです。(酒井)

化学:ジョーンズ 有機化学 上・下

2016/05/15   -

上-hontoで購入
下-hontoで購入

大学の教養学部時代の有機化学の指定参考書でした.なにやら,こちらに語りかけて来るような部分が所々にあります(笑).説明は丁寧,図はカラフル,そしてギャグ的な要素が随所に盛り込まれている(!?)ので,有機化学を初めから学ぼうという方には結構おすすめです.
付属のDVDも見ていておもしろいです.上下巻揃えるとちょっと高くつきますが,いずれもクオリティーが高く,有機化学をしっかり学ぶのなら買って損はしません.下巻のほうが上巻よりも少し薄く,通読するのも少し楽でした.
ただ,本書の日本語にはちょっと変な所がある気がするので,それが許せないという方は原著を読みましょう.(NaO)

化学:原点からの化学 有機化学

2016/05/15   -

石川正明, 駿台文庫
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高校化学と、大学化学を結ぶ参考書。上級レベルの高校化学参考書ですが、大学レベルの化学を学ぶ良い導入書となります。問題も多くありますが、解説が豊富なので、解説だけ読んでも十分得るものがあります。
高校で全く化学をやってない方は、この本は不向きです。(酒井)

化学:化学1Bの演習 改訂版

2016/05/15   -

高校化学の教科書。この解説を読めば、東大合格間違いなし!
例題の解説は、基礎から応用まですべてを網羅しています。
既に絶版の可能性があります。(k)

統計学:はじめての統計学

2016/05/15   -

統計の入門書かつ演習書。著者は、統計学において演習の重要性を説いており、本書でも数多くの演習問題がついています。最初から順番に丁寧に、かつしっかりと問題を解いていけば、統計の基礎の基礎を身につけることが出来るように書かれています。
欠点としては、内容が経済中心であることでしょうか。この本で基礎を覚えたら、生命科学系、医学系の統計学の教科書を読むと、さらに理解が進むと思われます。(酒井)

統計学:すぐわかる統計処理

2016/05/15   -

石村貞夫, 東京図書, 1994-05
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分かりやす統計の本。統計的手法を解説するのではなく、どの手法を選べば良いのかを中心に解説されています。データの型を15パターンに分類して、そのデータの型であれば、どんな統計処理をすれば良いのかが、すぐにわかるようになっています。
そういった本の性質上、統計学的な細かな記述は、ほとんどありません。統計を原理から理解して使いたい、と考える人には、物足りない内容だと思います。しかし、統計を手段として割り切って覚えるのであれば、大変有用な本だと思います。内容は、医学関係がほとんどですので、獣医学領域でも十分使えます。(酒井)

英語:ステッドマン医学大辞典―英和・和英

2016/05/15   -

有名な医学事典。論文や洋書を読むときに活躍します。単に訳が書いてあるだけでなく、その単語の解説も充実しています。
注意しなければならないことは、医学領域と獣医学領域で、同じ単語でも訳し方が違う場合があることです。
パソコンにインストールして使うソフトも、別に販売されています。(酒井)

英語:An Illustrated Guide to Veterinary Medical Terminology

2016/05/15   -

Janet Amundson Romich, Delmar, 2005.08
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その名の通り、イラストが豊富な獣医学英語の教科書。「ひとりで学べる獣医学英語」に比べて、イヌネコだけでなく、他の一般家畜についても書かれています。さらに、解剖学や生理学だけでなく、臨床的な手技や、検査方法の英語等も解説されています。
英語を英語で学びたい方にお薦めです。残念ながら白黒で、日本語訳は出版されていないようです。最近、第二版が出版されましたが、そちらは未確認です。(酒井)

英語:Veterinary Medical Terminology

2016/05/15   -

Dawn E. Christenson
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日本語版-ひとりで学べる獣医学英語

獣医学英語の教科書。英語の専門用語(technical term)は、日本人だけでなく、英語を母国語とする人にも困難なようです。それは、専門用語が、ラテン語やギリシャ語等の組み合わせによって出来ているからです。
この本は、それ自体が、簡単な獣医学入門書になっています。そこに出てくる専門用語を、語幹(一つの英単語を作る単位)まで分解して、その語幹の個々の意味まで解説してあります。漢字と同じように、一つの語幹あるいは接頭語、接尾語を覚えると、多くの専門用語の意味が類推できるようになります。英語に慣れたい人は、是非読んでみてください。画像は原著のものです。(酒井)

<補足>
この教科書は日本語版が存在し、各チャプターの英文や単語が読み上げられているCDがおまけでついています。各大学におそらくあると思いますので探してみて下さい。ちなみに酪農学園大学の図書館にはありました。(naru)

英語:アクセプトされる英語医学論文を書こう!

2016/05/15   -

医学論文と言ってはいますが、実はこの著者は酪農学園在籍(当時)で、ところどころに出てくる例示も獣医っぽいものになってます。そのため、その他の分野の方が書いたこの手のレクチャー本よりも、論文を書くときに参考にしやすいことと思います。
論文の書き方そのものを教えてくれる本ですが、実験段階にまで役立つような知識や、投稿の仕方といった派生した内容もあるなど、この1冊でひととおりのことが学べるようになっています。また、間違えやすい時勢の違いや助動詞の使い方などのほかに、説得力のある論文にする方法(例えば、It is that-などの間接的表現はあまり使わない)や似た意味を持つ語句の使い分け(例えば、valueとdata)なども盛り込まれていて、用語集のように使うことで論文のクオリティを上げることができるでしょう。(kimu)