リベラルアーツ 書評

英語:An Illustrated Guide to Veterinary Medical Terminology

2016/05/15   -

Janet Amundson Romich, Delmar, 2005.08
amazon
その名の通り、イラストが豊富な獣医学英語の教科書。「ひとりで学べる獣医学英語」に比べて、イヌネコだけでなく、他の一般家畜についても書かれています。さらに、解剖学や生理学だけでなく、臨床的な手技や、検査方法の英語等も解説されています。
英語を英語で学びたい方にお薦めです。残念ながら白黒で、日本語訳は出版されていないようです。最近、第二版が出版されましたが、そちらは未確認です。(酒井)

英語:Veterinary Medical Terminology

2016/05/15   -

Dawn E. Christenson
amazon
日本語版-ひとりで学べる獣医学英語

獣医学英語の教科書。英語の専門用語(technical term)は、日本人だけでなく、英語を母国語とする人にも困難なようです。それは、専門用語が、ラテン語やギリシャ語等の組み合わせによって出来ているからです。
この本は、それ自体が、簡単な獣医学入門書になっています。そこに出てくる専門用語を、語幹(一つの英単語を作る単位)まで分解して、その語幹の個々の意味まで解説してあります。漢字と同じように、一つの語幹あるいは接頭語、接尾語を覚えると、多くの専門用語の意味が類推できるようになります。英語に慣れたい人は、是非読んでみてください。画像は原著のものです。(酒井)

<補足>
この教科書は日本語版が存在し、各チャプターの英文や単語が読み上げられているCDがおまけでついています。各大学におそらくあると思いますので探してみて下さい。ちなみに酪農学園大学の図書館にはありました。(naru)

英語:アクセプトされる英語医学論文を書こう!

2016/05/15   -

医学論文と言ってはいますが、実はこの著者は酪農学園在籍(当時)で、ところどころに出てくる例示も獣医っぽいものになってます。そのため、その他の分野の方が書いたこの手のレクチャー本よりも、論文を書くときに参考にしやすいことと思います。
論文の書き方そのものを教えてくれる本ですが、実験段階にまで役立つような知識や、投稿の仕方といった派生した内容もあるなど、この1冊でひととおりのことが学べるようになっています。また、間違えやすい時勢の違いや助動詞の使い方などのほかに、説得力のある論文にする方法(例えば、It is that-などの間接的表現はあまり使わない)や似た意味を持つ語句の使い分け(例えば、valueとdata)なども盛り込まれていて、用語集のように使うことで論文のクオリティを上げることができるでしょう。(kimu)