内科学:普及版 犬と猫の皮膚科臨床

書籍としての出版年は2008年ですが、もともとは2000年に発行された「ACS通信教育 犬と猫の皮膚科臨床」に対して加筆・修正したものです。
簡潔な説明と明快なカラーイラスト・写真により、非常にわかりやすい構成となっており、皮膚科領域について学ぶための入門書として優れています。日本における状況を踏まえて執筆されているので、臨床で活用できる機会も多いことでしょう。
また、付録として巻末に掲載されているまとめのテストや略語、薬品一覧も有用でしょう。

ただし、各情報の根拠を示す引用文献が明記されていないため(参考図書リストはありますが)、元情報の原文にあたったり、その情報の新しさを確認することができないという難点があります。従って、より詳細な情報が載っている別のテキストも参考にしながら、ハンドブックのように用いるのが賢明かもしれません。

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