内科学:徴候からみる鑑別診断―犬と猫の臨床
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実際の臨床現場では、動物が診断名をぶらさげてやってくるわけではなく、いくつかの徴候を示してやってくるため、このようにまとめられたテキストは大きな価値をもってきます。臨床に携わることになった新人獣医師が診断プロセスについて学ぶため、また既に一定の経験を積んだ獣医師が診断について見直すのに有効でしょう。
ただし、病因論や転機などについて詳しく述べられているわけではないので、やや物足りなく感じる面もあるかもしれません。深く学ぶ目的では、別のテキストにあたる必要があります。
なお、付録のDVDがありますが、これもやや物足りない感が拭えません。あくまで補助教材と認識しておくほうが良いでしょう。(kimu)