九州における震災対応(2016)

熊本を皮切りに九州で発生していた大規模な震災について、信頼性の高いものを共有いたします。

現地情報

  1. 狂犬病予防法にもとづく畜犬登録には、熊本県 10.5万頭、大分県 6.7万頭の犬が登録されています(未登録の方がいるので、実際にはもっと多く飼われています)
  2. 熊本県:動物関連窓口は健康福祉部健康危機管理課
  3. 熊本市:熊本市動物愛護センターで迷子ペットの問い合わせに対応。保護された動物が処分等されるということは、(少なくとも当面?)ないそうです(facebook
  4. 熊本県獣医師会,熊本市獣医師会:災害対策本部が設置され、動物の一時預かり相談、応急手当、避難所における相談事業、診療可能な動物病院の紹介、また会員獣医師の為の動物医薬品等の救援物資の保管を行っています
  5. 福岡県獣医師会:災害対策獣医療チーム(VMAT,紹介記事)の仕組みを盛り込んだ緊急災害時における動物救護ガイドライン(pdf)を策定しており、今回も出動していました(動物環境科学研究所 船津敏弘,獣医師も参照)
  6. 農林水産省:平成28年(2016年)熊本地震の食料供給・農林水産業関係被害の状況
  7. googleクライシスレスポンス:必ずしも動物のことではないですが、パーソンファインダー(人探し、安否確認)、災害情報地図など有益です

知識

  1. 環境省:動物の同行避難の仕組みを盛り込んだ「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」です。救護体制を知りたい方は特にチェック
  2. 災害動物医療研究会:獣医師向け資料「緊急地震速報や余震で動物かひどく不安を感じていたら何が出来るか?」(入交眞巳)も
  3. ペット災害対策推進協会:東日本大震災において、公益社団法人日本獣医師会、公益財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本動物福祉協会及び公益社団法人日本愛玩動物協会の4団体で構成されていた緊急災害時動物救援本部から事業を継承するかたちで発足した協会です。環境省、各自治体、獣医師会と連携するべく支援活動を開始しています。

その他注意

  1. 街頭やネットを含め各所から募金が開始されていますが、詐欺も考えられますので、信頼できる振込先を厳選しましょう。
  2. 不安商法やトンデモ科学・ニセ医学の類も入り込んできますので、ご注意ください。
  3. 救援物資は被災地の移送手段や仕分け労力に限りがありますから、一方的に送りつけるようなことは避けましょう。そのため宅配業者も発送受付を見合わせています。
  4. 慣れていない方はボランティア先で逆にご迷惑になる可能性が高いですので、「きてくれ」と言われるまで、適期を待ちましょう。
  5. 被災の対応をされている方々に無闇に連絡をとり、労力を割かせることのないようにしましょう。

2016/07/07