臨床疫学:エビデンスに基づく獣医療―最新かつ最良の診療方針を決定するために
ピーター・D.コッククロフト,マーク・アドリアン・ホルメス インターズー 2006-05
産業動物と伴侶動物の両方の事例を踏まえながら、エビデンスの階級分けや研究デザインの種類、(最低限の)統計学など、エビデンスを判断するために必要な知識が身につけられます。付録の用語集もコンパクトにまとめてあるので、知識を振り返って確認するのに適しています。ただし、最初の本であるが故か、全体としては少々情報が煩雑な印象を受けます。また、文献の探し方についても記述がありますが、英国に関する情報でありまた検索技術としては少々古い情報ですので、現在の日本の状況と照らし合わせると相違点も多いのが問題です。
獣医療に特化した本であるというメリットも考えられますが、より新しい情報・詳しい情報を望む方は人間のほうのテキストに当たるのが良いかもしれません。(kimu)