臨床病理学:ATLAS OF VETERINARY HEMATOLOGY

John W. Harvey Elsevier 2000
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「血液と骨髄が読めるようになりたい」という方は、いずれこれに辿り着くのだと思います。「犬と猫の尿・血液検査マニュアル¥ 9,450 hontoで購入」「犬と猫の臨床血液学¥ 18,900 hontoで購入」といった和書もあるにはあるのですが、画像が圧倒的に少ないのと、値段がいかにもバカらしいのでコストパフォーマンスを考えてもやっぱり Atlas of Veterinary Hematologyになってしまうのだと思います。犬と猫の尿・血液検査マニュアルは、質・量ともに貧弱です。犬と猫の臨床血液学は、情報量は多いのですが「この量でこの値段!?」と、かなり残念な気持ちになります。
Atlas of Veterinary HematologyはAtlasの名の通り画像メインで論理的な詳細に乏しいという感じもありますが、血液を見てて何か調べものをしようと思う理由って「この形態はどういう機序で発生したのか・・?」と思うよりも、圧倒的に「なに!?これ!!!」の場合の方が多いはずなので、結局は画像が多いほうがよいのだと思います。その像がどういうものかさえ分かれば、詳細は「獣医内科学」なんかで情報が得られるわけですから。よく眺めてる本の一つです。(KA)

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